歪んだギターと黄色いTシャツ

私は10年以上前に、愛知県豊田市に有る豊田西高校と言う高校に通っていました。

勉強も部活も厳しく、文武両道意味する『躬行実践』がモットーでした。朝から早朝学習、通常授業が有り、補講が終わると部活動。私はバスケットボール部に所属していました。急いで部室に走り、汗臭く埃っぽい空間に咳き込みながらも着替えをさっさと済ませると、先輩が来る前に練習の準備を終えて自主練習のシュート練習をして練習開始を待っていました。ある程度入学したばかりの高校にも慣れて、初心者から始めたバスケットボールのジャンプシュートがゴールネットに「スパンッ」と10回に1回は入るようになった頃、体育館の舞台で、突然ギターが鳴ったのです。

「????」

勉強や部活を行う空間でしかなかった高校の校舎と体育館、そこに突如鳴り響くギターサウンド。なんだか、非現実的でした。
聞けば、定時制の学生さんたちが、文化祭の出し物の練習をしているとのこと。ボーカルは女性だったかな、ギターを引いている男性は背が高くて無精髭だった。なんの曲かもわからないけど、ゴワワワワーンと歪んだギターの音を妙に覚えています。
制服の着方や髪の長さに先生からチクチクチェックを入れられていた自分からすると、 中学でそこそこの成績をとって、進学校と言われる高校に入学して、言われるまま勉強して部活して疲れて家に帰っていた、そんな自分からすると、

『カッコいいなぁ』

定時制と聞くと、あのギターと黄色いTシャツのボーカルのお姉さんを思い出します。

高校 辞めたい 高3